先日、金融機関主催の講演会で「こころ元気研究所」の鎌田敏先生の話を聞いてきました。
先ず、「積小為大(せきしょういだい)」という二宮尊徳の言葉を紹介されました。
これは、読んで字の如く、「小さな事や些細な事の積み重ねが、やがて大きな結果となる」という意味です。
そこで、鎌田さんは自分から相手に挨拶をすることを推奨されました。
「挨拶」とは相手の心に近づく意味だそうです。
そう、当たり前の事です。
しかし、この当たり前のことが毎日しっかりできているでしょうか?
挨拶をしていても小さな声で相手に聞こえていなかったりしていませんか?
元気がない日は声が小さくなりますね。逆に言えば、元気な日は声が大きくなります。
もう一つ。
心と体は一致しているので、大きな声を出せば元気が出るそうです。
野球などの運動系の部活などで大きな声を出すのはそのためです。
また、鎌田さんの甥子さんは、先天的な病気で、生後すぐに喉にチューブを入れて、現在までの5年間、呼吸や栄養を機械から送ってもらっているそうです。
そのお見舞いに行くと必ず鎌田さんは「おはよう!。元気か? …そうか、元気か!」と声をかけるそうです。
生まれてから一度も外に出たことないその子は、今、ここで必死になって生きようとしている。
その姿から、自分は毎日を必死になって生きているか自問するそうです。
「人生の師は?」と尋ねられると、ちゅうちょせず「5歳の甥子です。」と答えると仰っていました。
何不自由ない我々は、今を必死で生きているのでしょうか?